繁栄するショッピングセンター（商業施設）とは

繁栄するショッピングセンターの条件は、交通の要所であり、商圏内人口が充分にあり、競合ＳＣがないというところであろうか？

好立地条件イコール商業施設の成功とはとは限らないのである。
過去に、失敗した例が多々あり、その原因として外的環境の変化が原因とされているのである。
逆に、立地条件が悪く、競合する商業集積地が５Ｋｍに存在する場所にショッピングセンターを計画し成功している例もある。

その大きな違いはなんであろうか。

マーケティング調査を行い、商業施設を計画し、テナントを誘致し、商業施設がオープンした後の運営の違いであると言っても過言ではない。

ショッピングセンターは、テナントが入居してバラバラに営業すれば結果は当然のごとく失敗に終わる。

商業施設運営管理は、出店しているテナントの個性とテナントのハーモニーを上手に引き出して、施設全体の一体感を醸成してこそ魅力が向上するのであり地域、顧客からの支持が得られる。
単にテナント同士の相乗効果を狙うだけでは不足である。
テナントと共同して、日々の積み重ね的変化にショッピングセンターも成長させていくことこそ、商業施設運営の醍醐味でもある。

商業施設はいわば生きものと考えることができる。
商業施設は来店されるお客様、テナント、季節、天候により日々変化する。
例えば、オープンして1か月足らずで、これは間違いなく好調だというテナントと手応えの感じられないテナントが見えてくる。
オープン直後から、ＭＤの再構築を常に考えておく必要があり、外的環境の変化に合わせて商業施設内の運営を行なっていくことが重要である。