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ショッピングセンターのポイントカードの功罪 2 [ショッピングセンター販売促進活用]

ポイントカードは現在は流通、交通、サービスなどの広い分野に渡って導入されている。
消費者のほとんどは必ずといっていいほどポイントカードの1枚から5枚は所有している。
今やポイントは当然の顧客サービスとなりつつあるのである。

1)100円ごと1ポイントが加算されて、500ポイントが貯まったら500円の買い物券と交換され、顧客の買い物動機を高めることができるか。

☆買い物動機はポイントがつくから、商品を購入するのではなく購入ついでにポイントを貯めるという動向である。
もちろん同じ商品を購入するのであれば、価格が安くポイントのつく店から購入することとなる。


2)近くのSCがポイントカードを発行しているから同じポイントカードを導入するということは競合するSCのサービスを打ち消すことであり、同質的競争に陥るだけである。

☆SCでポイントカードを発行する場合は、単なるポイント付加だけでは意味がない。
所有している顧客と一般顧客への差別化戦略を構築することである。
差別戦略は、それぞれのSCの特性を生かしたものでなければならない。


3)顧客情報の利用という面では、本来的な買い回り分析による具体的な利用が可能か。

☆ポイントカードで得られた顧客情報の利用方策を具体的なアクションにつなぐ仕組みが必要である。
買い回り分析で利用できるアクショは販促利用である。
例えば、買い回りで得られたデータでテナントをグルーピングして広告、販促に打ち出すことである。
今までの業種区分、フロアーなどの場所的な区分ではなく実際に顧客が買いまわるテナントをグループ化して共通的な要素を発見することにある。
それによって、DM、広告、販促の企画を打ち出すのもおもしろい。


4)テナント独自で行われているポイントとの関わりは

SC全体で行うポイントとテナント独自のポイントとの乗り入れは考えられないか。
顧客志向での新しいポイント施策を企画するべきである。
例えば、ある期間だけに限りテナントとのポイントの交換を行うイベントを開催することが可能である。

単に現金、クレジットのポイントによる1%割引ではなく、SCだからこそできるポイントシステムを考えていく必要がある。

5)ポイント会員にSC内を楽しんでいただけるイベントの企画

ポイントラリーで、SC内の各所に2次元バーコードをおいてポイントラリーを企画し、ラリーポイントが一定数たまったら抽選権を獲得するものである。
商品としては、買い物ポイントを2倍としたり、テナント提供の商品と交換するなどの企画がてきる。


いかにして、お客様の来店動機とポイントについて意識させるかが、大事な用件である。


http://www.sccube.co.jp/


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