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商業施設のテナント会 [SCの運営管理]

テナント会の是非と功罪が議論され、また課題になっている。
1969年に二子玉川に日本国内初となる本格的なリージョナル型SCが誕生して41年経過した。
当時のテナント会の運営はビクター・グルーエン
の都市計画とショッピングセンター運営の考えかたに基づいたテナント会を発足していた。

テナント会は、自主性を原則としてデベロッパーの方針と考えかたのコンセンサスを得る場であり、販売促進や施設運営にもテナントオーナーが出席し積極的に発言し参画していた。
しかし、近年ではテナント会費を低減することが多くなり、テナント会の役員を引き受けるテナントオーナーも少なくなり、テナント会の形骸化が問題となっていることが多く見られ、テナント会を廃止するショッピングセンターも出現している。

ショッピングセンターは、常に地域に根ざした新しい文化を発信し、地域住民に対しての生活提案を行っていくことが使命であり、地域住民の支持があって成り立つものである。
多数のテナントが入居し互いに切磋琢磨しあい、デベロッパーのもとに統一感をもって運営されてこそクォリティーの高いショッピングセンターが実現する。
そのためにテナントの意思の統一とモチベーションを引き上げていく組織が必要となる。

形式的なテナント会ではなく、活発的なテナント会の運営を行っていくためには、デベロッパー又は管理会社のショッピングセンター運営能力が問われるのである。

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