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ショッピングセンター(商業施設)の顧客情報システム [情報システム]

ショッピングセンター統一の顧客情報の課題として

ポイントシステム導入は顧客固定化が目的とされているがその目的は達成されるだろうか。
顧客固定化戦略は否定しないが、顧客固定化の要素でもっとも大きいのはSCに出店しているテナントの魅力、施設の魅力(清潔感、賑わい感、快適感、利便性)が相和したものであり、ポイントシステムはその中の一部のものである。

ポイントシステムの一面性で、地域、性別・年齢などの属性と買い回りの分析で、SCのターゲットとする顧客の集客・販促に役立てるという考え方がある。

ポイントシステムから得られる情報は顧客個人までの詳細な情報までコンピュータシステムに取り込まれ、来店率、買い上げ率、なども明確になる。(来店される顧客の大半がポイントカードを所有していればの条件付である)

しかし、商品を持たないデベロッパー・運営管理会社は詳細な買い回りにより得られたデータを生かし切れるか課題が残る。

1.顧客の買い回り履歴から得られる情報について過大な期待はないか。
2.顧客の買い回り履歴から得られる情報から具体的なアクションプランを構築できるか。
3.来店顧客の一部である顧客情報で全体を見失わないか。
4.ポイントシステム・顧客情報保守・初期投下金額、運用費についての費用対効果のバランスがとれるか。

SC統一の顧客情報管理を行うのであれば上記の課題について検討し、どこまで行うかというレベル付をすることが必要であり、データーベースと小売業的マーケティング分析のテクニカルな面だけでシステムを導入することは意味のないシステムになりかねない。



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