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ショッピングセンター(商業施設)の客数カウントの問題点 [SCの運営管理]

IT技術の進化に伴ってショッピングセンターに来館する顧客のカウントを行うシステムが、各社から発表されている。

基本的にはショッピングセンターの出入り口にセンサー又はカメラを設けて、顧客の出入カウントを行う方式である。

■多く導入されている客数カウンター

もっとも多く導入されているのは、出入り口の天井付近に設置するセンサー方式で入場、出場はもちろん背の高さによる大人、子供までの区分カウントが可能としている客数カウンターで、1箇所あたり1,000千円~1,500千円くらいの価格であるが、最近では新規参入メーカーより1箇所500千円程度で販売されはじめている。


■性別・年齢認識客数カウンター

最近では、カメラ方式で性別、年齢までの区分カウントを行うシステムも発表されている。


■ローコストな客数カウンター

ローコストな客数カウンターでは、出入り口に水平に設置するセンサー方式の客数カウンターがあることは、あまり知られていない、価格は1箇所200千円程度である。
このカウンターは横水平に設置するため、顧客が横並びで入出場した場合は1カウントとなってしまうが、概ねの客数動向と時系列比較ができればよいと割り切った利用をする場合はこの客数カウンターで充分であろう。



■客数カウンターのデータ利用用途

データの利用用途は、日々の入館客数を把握して曜日別、単純昨年対比伸び率を売上と比較することにある。
具体的には、イベントによる顧客動員の評価、買上率によるテナントの評価、顧客導線の変化によるテナントミックスの参考などである。
話題となっている性別・年齢を認識する客数カウンターであるが、日々来店されるお客様の数だけではなく、性別・年齢までのデータが入手できるのである。
しかし、ショッピングセンターの運営を行なっていくうえで日々の詳細な顧客の性別・年齢データを入手してこのデータをどのように活用できるのであろうか。
イベント・広告などの評価に使えるが、相対的には他の客数カウンターでも行えるのである。

■ポイントは費用対効果

ショッピングセンターへの来場数が全くわからないということについては問題があるが、来店する顧客の性別・年齢までを日々・時間帯別に入手するシステムがあればすばらしいことであるが、このシステムに投資する費用と入手したデータをどのように活用できるかを比較する必要がある。
年に1度か2度の来店される顧客の対面調査を行なった場合は、年齢・性別以外に顧客の要望事項などのデータも取れるが、この費用と比較することが最適な比較と考える。

客数カウンターを導入するにあたって、データをどのように利用するかを検討して選択することが必要である。


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